お金の価値観・金銭感覚

気づいたら今月も残高が足りない。買ったはずの服が、タグをつけたまま置いてある。「また無駄遣いしちゃった」と思いながら、翌月も同じことを繰り返してしまう。
あるいは、パートナーの買い物にひやひやしている。注意すると不機嫌になるので、何も言えないまま残高だけが減っていく。
この記事では、浪費癖とは何かを整理したうえで、10項目のセルフチェック、男女別の特徴と原因、治し方、病気との境目、そしてパートナーが浪費家だったときの向き合い方までまとめました。

浪費癖とは、収入や必要性に見合わない支出を、くり返してしまう状態のことです。医学的な病名ではなく、お金の使い方のクセを指す言葉として使われます。
ポイントは「くり返す」という部分です。たまの衝動買いは誰にでもありますが、浪費癖は反省しても同じことが起きるという点が違います。
2024年の調査では、支出のうち無駄遣いだったと感じることがある人は76.3%。1か月あたりの無駄遣い額は、全国平均で17,678円でした。
年間にすると約21万円。これが毎年続くと考えると、決して小さい額ではありません。
※ 出典:ソニー損保「無駄遣いに関する家計調査」(2024年2月、全国20〜60代の男女800名)
あてはまる数を数えてみてください。
0〜2個:ほぼ問題ありません。いまの習慣を続けて大丈夫です。
3〜5個:浪費の入り口にいる状態です。支出を記録するだけでも改善しやすい段階です。
6個以上:浪費癖がついている可能性があります。この記事の後半にある治し方から、できそうなものを試してみてください。
なお、同じ調査では「無駄遣いと認識していないから」と答えた人が12.6%いました。自覚がないまま、浪費が続いているケースもあります。

傾向として、男女で出やすいパターンに違いがあります。あくまでよく見られる傾向であって、決めつけるためのものではありません。
原因は性格ではなく、仕組みと習慣にあることがほとんどです。実際の調査では、無駄遣いをしてしまう理由としてこう答えています。
| 理由 | 割合 |
|---|---|
| 安いとつい買ってしまうから | 56.2% |
| ストレスや不安の解消になるから | 35.7% |
| 欲望や衝動を抑えられないから | 28.7% |
| 計画性がない、よく考えて購入しないから | 25.9% |
| 無駄遣いと認識していないから | 12.6% |
※ 出典:ソニー損保「無駄遣いに関する家計調査」(2024年2月、無駄遣いをしていると回答した610名・複数回答)
全部やろうとすると続きません。まずはできそうな項目から始めてみましょう。
浪費癖がある人の多くは、使いすぎているのではなくいくら使ったかを知らない状態です。まずは現状を見える化してみましょう。
家計簿やアプリ。自身が管理しやすいもので構いません。支出が明確になると使いすぎにブレーキがかかり、削る場所も見えてきます。
高価なお買い物は、家計に大きな影響を与えます。
一度立ち止まって、冷静に考えてみましょう。
調査でも、無駄遣いの理由の2位は「ストレスや不安の解消になるから」でした。買い物が気晴らしになっている場合、節約だけを頑張っても反動が来ます。
散歩、入浴、運動、好きな動画。お金のかからない発散方法を、先にいくつか決めておきましょう。買いたくなったときの逃げ道があると、買い物に流れにくくなります。
リボ払いや分割払いは、支払いを先送りできる代わりに手数料(利息)がかかってしまいます。リボ払いの手数料は年15%前後が一般的で、気づかないうちに大きな負担になりやすいものです。
なるべく控えるようにしましょう。
余ったら貯める、では貯まりません。給料が入った日に、先に貯金分を別口座へ移す。手元に残った額だけで暮らす形にすると、意志の力を使わずに済みます。
浪費癖そのものは病気ではありません。ただし、使いすぎの背景に医療の対象になる状態が隠れていることがあります。
買うこと自体が目的になり、買った瞬間に満足してその後に強い後悔や自己嫌悪が来る。それでもやめられず、借金をしてでも買ってしまう。こうした状態は、買い物依存と呼ばれます。
双極性障害の躁状態・軽躁状態では、気分が高揚してふだんなら買わない高額な物を一気に買ってしまうことがあります。この場合は節約の工夫ではなく、治療が優先されます。
次のようなときは、心療内科や精神科など、専門の医療機関に相談することをおすすめします。
ここで大事なのは、本人を責めないことです。意志の弱さではなく体調の問題である可能性があるなら、叱っても解決しません。

ここからは、相手の浪費が気になっている人向けです。
「3万円も使って」と言うと、相手は金額の正当性を説明しはじめます。そうではなく「このままだと来年の更新料が払えなくて不安」と、自分が困っていることを主語にして伝えてください。
責める会話が、相談する会話に変わります。
パートナーの価値観も尊重したうえで、こうしたルールを一緒に考えてみましょう。
大切なのは、お互いが無理なく続けられるかどうかです。
カードのリボ払いやキャッシングが膨らんでいる場合は、ふたりだけで抱えないでください。
消費生活センター(局番なしの188)や、法テラス、自治体の無料相談などで、早い段階から相談できます。
仕組み次第では、年齢を問わず浪費を軽減することは可能です。
まずは、できるところから改善していきましょう。
生活費や将来の貯金を確保したうえでの浪費であれば、ある程度は許容してあげることで関係が続きやすくなります。
まずは、お互いの価値観や、ふたりに必要なお金について話し合ってみましょう。
浪費癖とは。チェックと治し方、相手への向き合い方
まずは、自分やパートナーがどんなマネータイプなのかを理解し、ふたりに合ったお金のルールを少しずつ考えてみましょう。
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これからも心地よい関係を続けていくために、ぜひ、ふたりで取り組んでみてください。