マネータイプ

「そんなに使って大丈夫?」
そう言ったあと、気まずくなったことはありませんか。
お金の話は、伝え方をひとつ間違えるだけで責めているように聞こえてしまいます。そして一度そうなると、次から話しづらくなります。
彼が悪いわけでも、あなたが神経質なわけでもありません。ただ、育ってきた環境が違えば、お金の使い方も違います。
この記事では、金銭感覚が合わないと感じる理由と、責めずに伝えるための話し合いの一例を紹介いたします。

きっかけの多くは、大きな出来事ではありません。
ひとつひとつは小さくても、積み重なると「この人とは合わないのかもしれない」という気持ちに変わっていきます。
お金の価値観は、育った家庭や、これまでの経験でつくられます。
毎月きちんと貯金する家庭で育った人と、そうでない家庭で育った人。同じ金額でも、感じ方はまるで違います。
つまり多くの場合、どちらかが間違っているのではなく、基準が違うだけです。
「そんなに使って大丈夫?」は心配のつもりでも、彼にとっては「あなたの使い方はおかしい」と感じてしまいがちです。
伝えたいのは不安なのに、相手には評価として届いてしまう。ここが、お金の話がこじれやすいところです。
伝えている内容が同じでも、主語が変わるだけで届き方は大きく変わります。
| 責めているように聞こえる | 相談として届く |
|---|---|
| そんなに使って大丈夫? | わたしが心配性なだけかもだけど、将来のこと考えると少し不安で |
| 全然貯金してないよね | ふたりの貯金、そろそろ考えてみたいなと思ってて |
| また買ったの? | 毎月どのくらい使ってるか、お互い知っておきたいな |
| わたしばっかり出してる気がする | お金の分け方、一回ちゃんと決めておきたいな |
左は相手の行動の話、右は自分の気持ちと、これからの話です。
一度にいくつも伝えると、相手には「全部ダメ」としか届きません。
デート代なのか、貯金なのか、買い物のペースなのか。いちばん気になっていることを、ひとつだけ選んでください。ひとつなら、相手も受け止めやすくなります。
「直してほしい」は、相手を変える話です。「決めたい」は、ふたりで決める話です。
同じ内容でも、後者のほうが、相手は一緒に考える側に回りやすくなります。
過去の使い方を持ち出すと、話は反省会になります。
「あのとき」ではなく、「これから」。これから、ふたりでどうしていきたいか。を話し合うことで、前向きな話し合いがしやすくなるはずです。
お互いが疲れている時や、不機嫌な時は、いちばん避けたい場面です。内容ではなく、そのときの気分で受け取られてしまいます。
おすすめは、休日の昼間や、ふたりでゆっくり過ごしているときです。「ちょっと相談したいことがあるんだけど」と前置きを置いてから、始めてみてください。

場面ごとに、そのまま使える言い方をまとめました。
負担の話は、不公平の指摘ではなくルールづくりの提案にすると、角が立ちません。
自分の話から始めてください。聞き出すのではなく、共有する形にすると、相手も答えやすくなります。
「来年あたり一緒に住めたらいいねって話してたし、そのための貯金も考えたくて」のように、ふたりで貯金したい目的を伝えてあげるのもおすすめです。
金額の話から入るより、何のために貯めるのかから入るほうが、相手も前向きに受け取りやすくなります。
漠然と「どうする?」と聞くと、「まだ分からない」で終わってしまいます。選択肢を出すと、相手も答えやすくなります。
ここで決める必要はありません。お互いがどちらに近いかを知るだけでも充分です。

言い方を工夫しても、話し合いそのものが成り立たないことがあります。
このあたりが重なっているときは、伝え方の問題ではありません。結婚を決める前に確かめたい5つのこともあわせて読んでみてください。
何度伝えても変わらず、生活そのものが立ち行かないのであれば、お別れもひとつの選択肢です。無理に合わせ続けることだけが、答えではありません。
言い方を変えても噛み合わないときは、そもそもお金に対する考え方の軸が違っている場合があります。
「今を楽しみたい人」と「将来に備えたい人」。「きっちり管理したい人」と「ざっくりでいい人」。どちらが正しいわけでもありません。
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お互いのマネータイプが分かると、「お金の考え方」や「話し合いの進め方」を整理しやすくなります。
同棲や結婚が視野に入ってきたら、早めに話しておくことをおすすめします。
いきなり貯金額から入る必要はありません。まずは、こんなことから話してみてください。
こうしたことを話し合っておくと、将来に向けての計画を、ふたりで立てやすくなります。
はぐらかす理由は、責められると思っていることがほとんどです。次に切り出すときは、自分の話とセットで質問してみてください。
一度期間を空けて、相手の機嫌が良いタイミングで話してみるのもおすすめです。
聞いても構いません。ただ、金額だけを聞くと、審査されているように受け取られてしまいます。
「わたしは毎月◯万円くらい貯めてて。いつか一緒に住むときのために、ふたりでも貯められたらいいなと思ってるんだけど、あなたはどんな感じ?」
このように、自分の貯金額とふたりで貯金したい目的をセットで話してみると、相手も答えやすくなります。
『彼氏とお金の価値観が合わない。合わないと感じる理由と、話し合いの一例』
金銭感覚の違いそのものより、伝え方でこじれてしまうことのほうが多いです。
まずは、いちばん気になっていることをひとつだけ選んで、責めない言い方で伝えるところから始めてみてください。
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