マネータイプ

別財布にしたときは、お互い納得していた。
でも今は、どちらかの負担だけが重くなっている。
皆さんは、こんなふうに感じたことはありませんか?
負担割合は、一度決めたら変えられないものではありません。むしろ暮らしが変われば、見直すのが自然です。
この記事では、手取りに応じた負担割合の決め直し方と、切り出しにくい話の進め方を解説いたします。

折半は「同じ金額」ではありますが、「同じ重さ」ではありません。
たとえば、家賃と生活費で毎月20万円かかる家庭を考えてみます。
| 手取り30万円の人 | 手取り20万円の人 | |
|---|---|---|
| 折半(10万円ずつ) | 手元に20万円 | 手元に10万円 |
| 収入比(12万・8万) | 手元に18万円 | 手元に12万円 |
同じ「10万円ずつ」でも、手元に残る額は2倍の差になります。この差が毎月続くと、貯金のペースにも大きな開きが出ます。
別財布が悪いわけではありません。分け方が、いまの収入に合っていないだけです。
収入が少ないほうが、家事や育児も多く担っている。この形になると、お金と時間の両方で負担が偏ります。
お金だけを見て「同じ額を出しているから公平」と考えると、実際の重さとずれてしまいます。
やっかいなのは、数字の上では公平に見えることです。
「同じ額を出しているよね」と言われると、反論の言葉が見つかりません。だから言えないまま、モヤモヤだけが積み重なっていきます。
言い出しにくいのは、我慢が足りないからではありません。仕組みが、いまの収入に合っていないだけです。

計算は難しくありません。順番どおりに進めれば、30分ほどで決まります。
生活費の負担の分け方は、大きく4つに分かれます。
| 分け方 | どんな方法か | 向いているケース | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| ① 完全折半 | 生活費を半分ずつ、同じ金額で負担する | 収入差が小さい/シンプルに分けたい | 収入差が大きいと負担感に差が出やすい |
| ② 収入比で分担 | お互いの収入に応じて、割合で負担する | 収入差がある/納得感を重視したい | 支払いのたびに精算の手間がかかる |
| ③ 項目別分担 | 家賃は相手、食費は自分など項目ごとに分ける | 支払いのたびに精算する手間を減らしたい | 担当する項目によって、負担額に差が出やすい |
| ④ 共同財布 | 共通口座や共通財布に一定額を入れ、そこから出す | ふたりの生活費をまとめて管理したい | 個人の支出と共同の支出を分ける必要がある |
精算の手間を減らしたいなら項目別。納得感を重視するなら収入比。まとめて管理したいなら共同財布。ここは正解を探す時間ではなく、お互いの希望を出し合う時間です。
分け方が決まったら、具体的な金額に落としていきます。
たとえば収入比を選んだ場合。手取り30万円と20万円なら、比率は6:4。共通の支出が20万円なら、負担は12万円と8万円です。
一度決めて終わりではありません。収入も暮らしも、時間の経過とともに変化していきます。
など。
生活スタイルの変化にあわせて、定期的に負担割合を見直してみましょう。

決め直したいと思うとき、頭にあるのは「自分ばかり負担している」という気持ちだと思います。
ただ、決め直しの目的は損した分を取り返すことではありません。これから無理なく続けられる形にすることです。
「何が不満か」を並べると、責め合いになります。「これからどうしたいか」を並べると、相談になります。
過去は変えられませんが、来月からの形は変えられます。
家事や育児の分担が偏っている場合、お金だけで公平にしようとすると納得しづらくなります。
「支出は6:4、家事は4:6」のように、全体で見て納得出来るかを考えてみてください。
別財布がうまくいかなくなる、いちばんの一言です。
相手が節約して残したお金なら、なおさらです。この言い方が続くと、努力して貯めた人ほど多く出すことになってしまいます。
相手にもう少し負担してほしいのであれば、「最近ちょっときつくて。負担の割合、一度見直せないかな?」のように伝えてみてください。
相手の残っているお金には触れずに、自分の状況と、これからの相談として切り出す。同じお願いでも、受け取り方がまったく変わります。
自分の状況から話すのがおすすめです。「最近ちょっときつくて」と切り出せば、相手を責める形になりません。
昇給、転職、引っ越し、契約の更新など、出来事に乗せるとさらに自然です。
手取りが減った分だけ、負担も同じ割合で下げてもらえないか。無理をせず、パートナーに相談してみましょう。
一時的なものであれば、元に戻す時期も一緒に決めておくと、お互い納得しやすくなります。
まずは、相手が嫌がる理由を丁寧に聞いてみてください。責められそう、面倒、知られたくない。理由は人によって違います。
そのうえで、こちら側も「負担割合を見直したい理由」を伝えてあげましょう。
双方が納得出来るルールを考えていくのがコツです。
『夫婦別財布で収入差がある。負担割合の決め直し方と話し合いの手順』
負担割合は、一度決めたら終わりではありません。暮らしが変われば、変えていいものです。
まずは、共通の支出を書き出すところから始めてみてください。
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