マネータイプ

「また、そんなものに使ったの?」
言った瞬間、空気が変わる。そのあとは、お互い黙ってしまう。
価値観が合わないと感じるのは、あなたが細かいからでも、旦那さんがだらしないからでもありません。育ってきた環境が違えば、お金の使い方も違います。
ただ、話し合いが毎回こじれると、話すこと自体を避けるようになります。そうなる前に、始め方を変えてみてください。
この記事では、感情的にならずに話し合いを始めるための4つのステップと、切り出すタイミング、そして場面別にそのまま使える言い方を紹介いたします。

きっかけは、たいてい日常の小さな場面です。
ひとつひとつは小さくても、積み重なると「この人とは考え方が違う」という気持ちに変わっていきます。
お金の使い方を指摘されると、人は自分の生き方を否定されたように感じます。だから守りに入り、言い返す。ここから先は、内容ではなく言い方の応酬になります。
多くの夫婦がつまずくのは、価値観の違いそのものではありません。話し合いの始め方です。
お金の価値観は、育った家庭や、これまでの経験でつくられます。
「今を楽しみたい人」と「将来に備えたい人」。「きっちり管理したい人」と「ざっくりでいい人」。どちらが正しいわけでもありません。基準が違うだけです。
話し合いのゴールを「価値観を合わせること」に置くと、たいてい失敗します。人の価値観は、簡単には変わらないからです。
合わせるのは価値観ではなく、ルールです。
ルールがあれば、価値観が違ったままでも揉めません。「今を楽しみたい人」と「将来に備えたい人」が同じ家計でやっていけるのは、このためです。
ルールを決めるときは、目的も一緒に決めると、お互い納得しやすくなります。「3年後の引っ越しのために」「子どもの入学に備えて」。何のためのルールかが分かると、守る理由になります。
初回で完璧なルールを決めようとしないでください。3か月だけ試す、くらいで構いません。
期限があると、相手も「とりあえずやってみるか」と思いやすくなります。合わなければ、そのとき変えればいいだけです。
ふたりで決めたルールは、なるべくメモに残しておいてください。口約束のままだと、あとで「そんな話だった?」とトラブルになることがあります。
それでも噛み合わないときは、そもそもお金に対する考え方の軸が違っている場合があります。
マネータイプ診断はこちらのページからお試しいただけます。お互いのタイプが分かると、「なぜそう考えるのか」が見えて、ふたりに合ったルールを決めやすくなります。

夫婦でよくある3つの場面について、そのまま使える言い方をまとめました。
目的から入っています。「貯金して」は指示ですが、「一緒に考えたい」は相談です。何のためかが分かると、相手も自分のこととして受け取れます。
金額を責めるのではなく、上限をふたりで決める提案にしています。「わたしも気にしなくて済む」と添えると、相手の自由を奪う話ではないと伝わります。
済んだ買い物を責めても、戻りません。これからのルールに変えて、自分も同じ条件にすると、相手だけが縛られる話になりません。

同じ話でも、いつ切り出すかで受け取られ方は変わります。
避けたいのは、お金を使った直後、疲れて帰ってきた夜、子どもがそばにいるときです。内容より、そのときの気分で受け取られてしまいます。
おすすめは、お互いに予定のない休日の午前中や、引っ越し・出産など生活が変わる前です。「これからどうするか」の話になりやすくなります。
原因の多くは、「伝え方」と「タイミング」にあります。
責めるような言い方になっていないか。お金を使った直後や、疲れている夜に切り出していないか。この2つを振り返るだけで、喧嘩になる回数は減ります。
避けるのは、責められると思っているからがほとんどです。過去の話し合いで、そう感じた経験があるのかもしれません。
次に切り出すときは、「相談したいことがある」とお願いの形にしてみてください。相手を変える話ではなく、ふたりで決める話だと伝わると、応じやすくなります。
価値観が完全に一致している夫婦は、ほとんどいません。大切なのは一致することではなく、違いを前提に、ふたりに合ったルールを決められるかです。
お金の話が出来る関係なら、価値観が違っていても続いていきます。逆に、話し合いそのものが成り立たないときは、金銭感覚が合わない夫婦は離婚するしかない?もあわせて読んでみてください。
『旦那とお金の価値観が合わない。話し合いを始める4つのステップ』
必ずしも、価値観を合わせる必要はありません。
違いを前提に、ふたりで納得出来るルールを決めていくと、円満な関係が続きやすくなります。
まずは、3か月だけ試すルールをひとつ決めるところから、始めてみてください。
FUTARI NO OKANE KAIGI
ふたりのお金会議

お金会議ノート 1冊(全64ページ)
2027年 発売予定
カップル・夫婦の“お金のモヤモヤ”を整理するためのノートです。
これからも心地よい関係を続けていくために、ぜひ、ふたりで取り組んでみてください。