マネータイプ

「一緒に住もう」と決めたあとで、彼女に貯金がほとんどないと分かった。
引っ越しの初期費用は誰が出すのか、家賃や生活費はどう分けるのか、このまま同棲して貯金は増えるのか。楽しみなはずの同棲が、急に不安になるのは自然なことです。
ただ、最初にルールを決めておけば、貯金ゼロからでも一緒に貯めていけます。
この記事では、貯金がない彼女と同棲を始めるときに、生活費の分担と毎月の貯金額を無理なく決める手順をまとめました。

総務省の「家計調査」(2025年)では、2人世帯の1か月の生活費は、家賃を除いて約26万円。食費が約7万9,000円と最も大きく、次いで交通・通信が約4万円、光熱・水道が約2万3,000円です。
ここに家賃を足したものが、ふたりの毎月の支出です。仮に家賃10万円なら、月約36万円。
ふたりの手取り合計から、この支出を引いた残りが「貯金に回せるお金」です。同棲を始める前にこの全体像を共有しておくと、生活費の分担も、貯金の目標も決めやすくなります。
※ 出典:総務省統計局「家計調査」2025年(世帯人員2人の消費支出から住居費を除いた額)。金額は全国平均で、地域や年齢によって差があります。
「貯金がない」と聞いたときの不安は、だいたい次の3つに分かれます。どれが自分の不安に近いかで、決めるべきルールが変わります。
この3つは、それぞれ「初期費用」「毎月の分担」「貯金のルール」を先に決めておくことで防げます。順番に見ていきます。

まず、敷金・礼金、引っ越し代、家具家電など、初期費用の総額をふたりで出してください。予算が見えると、「どこまでかけるか」と「誰が出すか」の話がしやすくなります。
貯金がない相手の分を「とりあえず立て替える」のは、トラブルになりやすいので避けてください。
代わりに、分担方法を先に決めます。たとえば、初期費用は自分が多く出す。毎月の生活費は折半、など。「誰がいくら、何を払うのか」を事前に話し合っておくと、あとで揉めにくくなります。
生活費の分け方には、次のような方法があります。ふたりが納得出来る方法なら、どれでも構いません。
分担の対象は、家賃・光熱費・食費・日用品など「ふたりで使うもの」だけ。個人の趣味や美容、スマホ代などは、各自のお金から出すと決めておくと良いでしょう。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
同棲時のお金管理、どうしてる? もめない生活費の分け方と割合
「月◯万円貯めて」と金額から入ると、貯金がない側は責められた気持ちになります。
まず、何のために、いつまでに、いくら貯めるかをふたりで決めてください。結婚式、引っ越し、旅行、出産。何でも構いません。
目的が決まれば、毎月の金額は逆算で出ます。
貯金が苦手な人ほど、「余ったら貯める」では貯まりません。給料日に、決めた額を先に共通の貯金口座へ移す仕組みにしてください。
残ったお金は自由に使ってよい、と決めておけば、お互いに口出しする場面も減ります。
ライフスタイルの変化に伴い、毎月の収支も変わっていきます。
月に1回、貯金残高や毎月の収支を一緒に見直してみてください。定期的にふたりで確認することで、モヤモヤが大きくなる前に修正出来ます。
※ お金の話をするときは、お互いが疲れているタイミングを避け、余裕のある休日などに話すと、落ち着いて聞いてもらいやすくなります。
ルールを決める前に、なぜ貯金がないのかは一度聞いておいてください。
奨学金の返済や収入の低さなど事情があるのか、収入はあるのに使い切っているのか。後者の場合、同棲後も同じことが起きやすくなります。
また、次のようなことがあるなら、同棲の前に立ち止まって考える段階です。
貯金の額より、お金の話が出来る相手かどうか。ここが、同棲をうまく続けられるかの分かれ目です。

出すこと自体は問題ありませんが、「あげる」のか「あとで返してもらう」のかを、先にはっきりさせてください。あいまいなまま出すと、別れたときや結婚の話が出たときに、必ず話が戻ってきます。
金額としては公平でも、収入差があると負担感は公平になりません。収入の少ない側は、貯金も自由に使えるお金も残らなくなります。詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
同棲時のお金管理、どうしてる? もめない生活費の分け方と割合
貯金の額だけでは決まりません。収入があって、分担と貯金のルールを決めることに応じてくれるなら、ゼロからでも一緒に貯めていけます。
『同棲する彼女に貯金がない。生活費と貯金のルールを最初に決める方法』
貯金がなくても、ルールがあれば一緒に貯めていけます。まずは、何のために貯めるかをふたりで話すところから始めてみましょう。
FUTARI NO OKANE KAIGI
ふたりのお金会議

お金会議ノート 1冊(全64ページ)
2027年 発売予定
カップル・夫婦の“お金のモヤモヤ”を整理するためのノートです。
これからも心地よい関係を続けていくために、ぜひ、ふたりで取り組んでみてください。