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妻の浪費が気になる。離婚を考える前に試したい4つの話し合い

妻の浪費が気になる。離婚を考える前に試したい4つの話し合い

「また買ったの?」と言いかけて、飲み込む。

妻の買い物や外食が気になるけれど、言えば喧嘩になる。かといって黙っていると、貯金は増えないし、モヤモヤは溜まる一方。「このまま続けていけるのか」と、離婚の二文字が頭をよぎることもあるかもしれません。

ただ、「浪費」と責めるほど、話はこじれやすくなります。離婚を考える前に、試してみてほしい話し合いがあります。

この記事では、妻の浪費が気になるときにまず分けて考えたいこと離婚を考える前に試したい4つの話し合い、そしてそれでも変わらないときの選択肢をまとめました。

妻の浪費は、離婚の理由になる?

妻の浪費が離婚の理由になるのか悩む夫婦のイラスト

司法統計(令和6年)によると、夫が離婚調停を申し立てた動機のうち「浪費する」は約1割で、上位5位に入っています。浪費をきっかけに離婚を考える人は、決して珍しくありません。

一方で、法律上は、浪費だけで離婚が認められるケースは多くないとされています。それ以前に、離婚を考えるほど気になっていても、お金の話し合いをきちんとしたことがない、というケースが意外と多いものです。

浪費に見える支出の多くは、性格ではなく、価値観の差や仕組みのなさから起きています。つまり、離婚の前に、話し合いで変えられる余地があるということです。

※ 出典:最高裁判所「司法統計年報 家事編」第19表 婚姻関係事件数―申立ての動機別。法的な判断は個別の事情によるため、専門家にご相談ください。

「浪費」と感じる正体を、3つに分ける

話し合いの前に、自分が何にモヤモヤしているのかを分けておくと、伝え方が変わります。「妻の浪費が気になる」の中身は、だいたい次の3つのどれかです。

  • 家計が本当に回っていない……貯金が減っている、支払いが遅れる、借金がある
  • 家計は回っているが、自分の基準より多い……美容、服、ママ友との外食など、自分なら使わない支出が気になる
  • 使い道が見えない……何にいくら使っているのか分からず、不安になる

1つ目は家計の問題ですが、2つ目と3つ目は価値観の差と、見えなさの問題です。実際には、2つ目と3つ目のケースが意外と多いものです。ここを混ぜたまま「浪費だ」と伝えると、相手は「自分の価値観を否定された」と感じ、話がこじれます。

離婚を考える前に試したい4つの話し合い

離婚を考える前に、家計についてふたりで話し合う夫婦のイラスト

1.「何のために貯めるか」をふたりで決める

いきなり支出の話から入ると、相手は責められたと感じます。最初の話し合いは、支出ではなく「ふたりの目標」から始めてください。いつまでに、何のために、いくら貯めるか。目的が先にあると、支出を見直す理由が「あなたに言われたから」ではなく「ふたりの目標のため」に変わります。

  • ❌「そんなに使ってたら、いつまでも貯まらないよ」
  • ⭕「3年後に◯◯したくて、それまでに◯万円貯めたいんだよね。毎月いくらずつなら、無理なく貯められそう?」

2. お互いの「削れないもの」を3つずつ出す

自分にとっての浪費が、相手にとっては必要な支出であることは珍しくありません。美容院やスキンケア、子どもの服、友人との付き合い。逆に、自分の趣味や飲み会が、相手から見れば浪費かもしれません。

そこで、「これだけは削りたくない」ものを、お互い3つずつ出し合ってみてください。相手の優先順位が見えると、「浪費」に見えていたものの意味が分かることがあります。

3. 自由に使える「枠」を決めて、枠の中は口出ししない

支出を1つずつ指摘し合う関係は、長続きしにくいものです。代わりに、お互いが自由に使える金額の枠を決めてください。枠の中は何に使っても自由、枠を超えるものは事前に相談。このルールがあると、「浪費かどうか」を毎回議論する必要がなくなります。

自由枠の金額は、生活費や毎月の貯金を引いた残りを、ふたりで分ける形で決めると安心です。

4. 家計の数字を、定期的に一緒に見る

目的と枠が決まったら、月に1回など、ふたりで家計の数字を見る時間を作ってください。収入、固定費、生活費、貯金の推移。家計を見える化することで、目標に近づいているかが分かり、将来の計画も立てやすくなります。

  • ❌「最近、使いすぎじゃない?」
  • ⭕「今月の貯金、目標に対してどうだったか、一緒に見てみない?」

相手の支出を指摘する場ではなく、進み具合を確認する場にするのがコツです。

※ お金の話をするときは、お互いが疲れているタイミングを避け、余裕のある休日などに話すと、落ち着いて聞いてもらいやすくなります。

それでも変わらないときは

話し合っても変わらないときの選択肢を考える夫婦のイラスト

4つの話し合いを試しても、次のようなことが続くなら、話し合いだけでは解決しにくい段階かもしれません。

  • リボ払いやカードローンなど、隠れた借金が見つかった
  • 買わずにいられない、隠して買う、買った後に後悔を繰り返す
  • 家計の話し合いそのものを、拒否し続ける

この場合は、ふたりだけで抱え込まず、第三者の力を借りることを考えてください。買い物がやめられない状態は、本人の意志だけでは止めにくいこともあります。借金の整理や離婚を視野に入れるなら、弁護士や自治体の相談窓口も選択肢です。

※ 借金が膨らんでいる、買い物がやめられないなどの場合は、この記事の範囲を超えます。自治体の無料相談窓口や、専門機関への相談も検討してください。

よくある質問

Q. 妻の浪費を指摘すると、逆ギレされます

「浪費」という言葉そのものが、相手には人格の否定に聞こえやすいものです。支出ではなく、貯金の目的と家計の数字から話すと、受け取られ方が変わります。

Q. 妻の浪費で出来た借金は、夫も払う必要がありますか

原則として、本人名義の借金は本人が返すものです。ただし、生活費など日常の家事に関する債務は、夫婦で連帯して責任を負う場合があります(民法第761条)。借金の内容によって扱いが変わるため、金額が大きい場合は弁護士に相談してください。

Q. 話し合いを何度しても、変わりません

「変わらない」の中身を分けてみてください。話し合いには応じるが行動が続かないのか、話し合い自体を拒否するのか。

前者なら、給料日に貯金分を先に別口座へ移す「先取り貯金」のように、使う前に貯まる仕組みを作ることで、解決出来る可能性があります。後者が続くなら、第三者を交えた相談を考える段階です。

まとめ

『妻の浪費が気になる。離婚を考える前に試したい4つの話し合い』

  • 浪費だけで離婚が認められるケースは多くない。まずは話し合いで変えられる余地がある
  • 話し合いの際は、「何のために貯めるか」をふたりで決める
  • 自由に使える「枠」を決めて、枠の中は口出ししない
  • 家計の数字を、定期的に一緒に見る。指摘の場ではなく、進み具合を確認する場に
  • 隠れた借金や、話し合いの拒否が続くなら、第三者の力を借りる

「浪費」と責めるより、「一緒に目標を決めたい」と切り出すほうが、相手は動きやすくなります。まずは何のために貯めるかを、ふたりで話すところから始めてみましょう。

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