お金の価値観・金銭感覚

「ちょっとだけ、貸してくれない?」
好きな相手だから、力になりたい。でも、返ってこなかったらと思うと、すぐには頷けない。どちらの気持ちも、おかしくありません。
お金の貸し借りは、ふたりの関係を「対等」から「貸す側と借りる側」に変えてしまいます。
この記事では、いくらまでなら貸していいかの目安と、貸す前に決めておきたい3つのこと、借用書の書き方、断りたいときの言い方までまとめました。

債務整理サービスを運営するClamppyが20歳以上の男女300人に行った調査(2021年9月)では、「恋人にお金を貸してと言われたら、いくらまで貸せるか」の回答はこうなりました。
| 回答金額 | 人数(300人中) |
|---|---|
| 1〜5万円 | 99人 |
| 1,000〜1万円 | 62人 |
| 5,000円未満 | 60人 |
上位3つを合わせると221人。7割以上が「5万円まで」ということになります。
ただ、金額の正解は人によって違います。判断の基準にしたいのは、相場ではなく「返ってこなくても、この人との関係を続けられる額」かどうかです。
貯金から出せる額なら、返らなくても生活は揺らぎません。でも生活費や自分の支払いを削って作る額なら、それはもう貸せる状態ではありません。
「余裕ができたら」「来月くらいに」では、返ってきません。何月何日に、いくらを、どうやってまで、その場で決めてください。
一度に返すのが難しそうなら、最初から分割にしておくほうが現実的です。月々5,000円でも、日付が決まっていれば形になります。
口約束だけだと、金額すら食い違うことがあります。決めた内容をLINEで送って、相手に返事をもらうでも十分です。
「さっき話した3万円、来月20日までね」と送るだけ。催促ではなく確認なので、角も立ちません。
いちばん困るのは、2回目・3回目が続くことです。
「今回で最後にしたい」と最初に言っておくことで、トラブルになりやすい「お金の貸し借り」の繰り返しを防げます。

法律上は、お金を渡した時点で貸し借りの約束は成立します(民法)。ただし、記録がないと「渡した」のか「もらった」のかを示せません。
目安として、数万円ならLINE、十万円を超えるなら書面が分かれ目です。書くのは、次の5つです。
貸さない選択も、まったく冷たくありません。断るときは相手を否定せず、「あなたが信用できない」ではなく「貸し借りという形をやめたい」と伝えるのがコツです。
そのうえで「お金は貸せないけど、一緒に考えることはできる」と足すと、突き放した印象になりません。
断り方をもっと詳しく知りたい場合は、彼氏がお金を借りてくる。関係を壊さない断り方と、線引きの決め方も参考にしてみてください。

調査では7割以上が5万円まででした。
金額よりも、返ってこなくても生活と気持ちが揺れない額かどうかで決めてください。
関係の形が変わり、別れにつながるカップルも少なくありません。貸した側は「返ってくるのを待つ側」になり、会うたびにお金のことが頭をよぎります。
なるべく貸し借り以外の形で、彼を助ける方法を考えてみましょう。
『彼氏にお金を貸す前に。いくらまで?決めておきたい3つのこと』
まずは、貸す以外にできることがないかを考えてみましょう。それでも貸すなら、返す日を決めてから渡してください。
FUTARI NO OKANE KAIGI
ふたりのお金会議

お金会議ノート 1冊(全64ページ)
2027年 発売予定
カップル・夫婦の“お金のモヤモヤ”を整理するためのノートです。
これからも心地よい関係を続けていくために、ぜひ、ふたりで取り組んでみてください。