マネータイプ

「このままで、ちゃんと貯まるのかな」
別財布を続けてきて、ふと不安になることがあります。
皆さんは、こんなふうに感じたことはありませんか?
「別財布をやめたい」と思ったなら、その感覚は、たぶん間違っていません。
ただ、多くの方はやめ方より先に、伝え方でつまずきます。「管理されるのでは」と思われた時点で、話が止まってしまうからです。
別財布をやめると決めても、いきなり全部を共同にする必要はありません。
この記事では、共同管理へ無理なく切り替える4つの手順と、反対されにくい伝え方を紹介いたします。

きっかけの多くは、不満ではなく「不安」です。
別財布は、お互いの自由を守れるやり方です。ただ、相手の収支や貯金額が見えにくいという弱点があります。
逆にいえば、この弱点さえ埋まれば、全部を共同にする必要はありません。
やり方を決める前に、何が良くなるのかを整理しておきます。ここがはっきりしていると、相手にも説明しやすくなります。
| 別財布のまま | 共同管理にすると | |
|---|---|---|
| ふたりの貯金 | 合計が分かりにくい | ひと目で分かる |
| 大きな支出 | どちらが出すか、そのつど相談 | 共通の口座から出せる |
| 毎月の精算 | 立て替えと精算が発生する | 引き落としで完結する |
ふたり合わせて、いくら貯まっているか。これが分かるだけで、住宅や出産といった大きな支出に向けての準備が進めやすくなります。
別財布でつまずくのは、たいてい「そっちが貯めていると思っていた」という場面です。合計が見えていれば、この行き違いは起きません。
立て替えて、あとで精算して。この手間がなくなります。
金額の小さい支出ほど、言い出しにくいものです。「これくらい、いいか」が積み重なると、あとから不満になります。
自由に使えるお金が減ったように感じる。これが、唯一にして最大のデメリットです。
反対されるのも、たいていここです。だからこの記事では、お互いの自由なお金を残すところまでを手順に入れています。
まずは、ふたりに関わる支出だけを書き出します。個人の趣味や交際費は入れません。
合計が出たら、それがこれから共同で管理する金額になります。
ふたりの支出を、ひとつの口座にまとめます。どちらかの口座を使っても構いません。
家賃や光熱費の引き落としを、この口座に寄せておくと管理が楽になります。
共通の支出の合計に、少し余裕を足した額を毎月入れます。
たとえば、共通の支出が月22万円なら、24万円が目安です。急な出費に備えて、2万円ほど多めにしておくと安心出来ます。
分け方は、完全折半でも収入比でも構いません。手取りが30万円と25万円なら、収入比で13万円と11万円。折半なら12万円ずつです。
どちらを選ぶ場合も、手元にいくら残るかまで見て、無理のない金額にしてください。
ここがいちばん大事です。残りは、これまでどおり自由に使えるお金にしてください。
全部を共同にすると、別財布のいいところ(お互いの自由)まで失われます。反対されやすいのも、たいていこの点です。
共同にするのは、あくまでふたりに関わる部分だけで十分です。

反対の理由は、ほとんどの場合ひとつです。「お小遣い制にされる」と思われていることです。
自由に使えるお金がなくなる。そう受け取られた時点で、内容ではなく反射的に拒まれます。
逆にいえば、ここさえ解ければ、反対される理由はぐっと減ります。
先に伝えたいのは、何のためにやるのかのほうです。
目的が先にあると、共同管理はそのための手段になります。相手も、賛成か反対かではなく、一緒に考える側に回りやすくなります。
話す前に、自分の中で1つだけ決めておいてください。
「自由に使えるお金は、ひとり月◯万円ずつ残す」。この数字を用意しておくと、相手の不安にその場で答えられます。
目安は手取りの1割前後です。手取り25万円なら、2〜3万円ほど。いまと変わらない額にしておくと、相手も受け入れやすくなります。
| 伝わりにくい言い方 | 受け取ってもらいやすい言い方 |
|---|---|
| 別財布をやめたい | ふたりの貯金だけ、まとめて見えるようにしない? |
| お金の管理を一緒にしよう | 共通の支出だけ、ひとつの口座にしない? |
| お小遣い制にしよう | 自由に使えるお金は、これまでどおりで大丈夫 |
| ちゃんと管理したい | 将来の貯金が、いまどのくらいか知っておきたくて |
ポイントは、「全部を見せて」ではなく「ここだけ一緒に」と伝えることです。
その場で押し返さないでください。「じゃあ、また今度」で一度引くほうが、次に話しやすくなります。
そのうえで、全部ではなく一部だけを提案してみてください。全部か、ゼロかではありません。
どれか1つでも、ふたりの将来に向けた準備は進みます。いちばん小さいところから始めれば、反対される理由もなくなります。
どちらでも構いません。給与の振込口座をそのまま使うと、移す手間が少なく済みます。
ただ、名義人でないと手続きが進まない場面があります。カードやアプリで、もう一方も残高を見られるようにしておくと安心です。
戻せます。口座を分けるだけです。
「合わなければ戻そう」と先に伝えておくと、相手も試しやすくなります。
一度に変えず、3か月ほどかけて移すのがおすすめです。
まずは共通の口座をつくり、翌月から引き落としを寄せていく。このくらいのペースなら、どちらにも負担がかかりません。
『夫婦の別財布をやめたい。共同管理へ無理なく切り替える4つの手順』
別財布をやめることが目的ではありません。ふたりの将来が見えるようにすることが目的です。
まずは、共同管理に切り替えたい理由と、相手への伝え方を整理するところから始めてみてください。
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