夫婦の家計・別財布

妻の方が収入が多い場合、「生活費の分担方法」や「夫への気づかい」の面で、困る場面が増えてきます。
そもそも、妻の方が収入が多い家庭はどのくらいいるのか。気になる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、妻の収入が多い家庭の割合、生活費の分け方4パターン、そして夫への気づかいについて整理しました。

やや古い調査になりますが、国際比較(ISSP・2012年)では、妻の収入が夫より多い夫婦の割合は日本で5.2%。41か国で最も低い数字でした。
共働きが増えたいまも、妻の収入が夫を上回る家庭は多数派ではありません。
まずは、選択肢を並べてみます。
| 分け方 | どんな方法か | 向いているケース | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| ① 収入比で分担 | 手取りの割合に応じて負担する | 収入差が大きい/納得感を重視したい | お互いの収入を共有する必要がある |
| ② 完全折半 | 生活費を半分ずつ、同じ金額で負担する | 収入差が小さい/シンプルに分けたい | 収入の少ない側の負担感が大きくなる |
| ③ 項目別分担 | 家賃は妻、食費は夫など費目ごとに分ける | 精算の手間を減らしたい | 担当する費目で、負担額に差が出やすい |
| ④ 共同口座 | 決めた額を出し合い、そこから支払う | ふたりの生活費をまとめて管理したい | 個人の支出と共同の支出を分ける必要がある |
収入差が大きいなら、基本は① 収入比で分担です。手取りの比率でそのまま分けるので、手元に残るお金のバランスが取れます。
夫の手取りが24万円、妻が36万円、生活費が月20万円の場合で比べてみます。
| 分け方 | 夫(手取り24万円) | 妻(手取り36万円) |
|---|---|---|
| 折半(10万円ずつ) | 手元に14万円 | 手元に26万円 |
| 収入比(4対6) | 手元に16万円 | 手元に24万円 |
折半だと、手元に残る額の差は約1.9倍。収入比で分けると約1.5倍まで縮まります。
ただし、妻の収入が多い場合は、金額だけ決めてもうまくいかないことがあります。

収入は妻のほうが多いのに、家事や育児も妻が多く担っている。この組み合わせが、いちばん不満のたまる形です。
お金だけを収入比で分けても、時間の負担が片寄ったままでは釣り合いません。
生活費の割合を決めるときは、家事や育児にかけている時間も加味したうえで、一緒に決めていきましょう。
口には出さなくても、「稼げていない」という感覚を抱えていることがあります。
そのまま生活費の話をすると、金額の話が、人格の評価に聞こえてしまいます。気を遣うあまり、かえって家事から遠ざかってしまうこともあります。
大きな買い物を、いつのまにか片方が決めている。収入差が決定権の差になると、対等ではなくなってしまいます。
決定権は、ふたりで等しく持つものだと先に決めておきましょう。
役職が上がって残業や付き合いが増えると、収入は上がっても、家にいる時間は減ります。これを「家庭を軽視している」と受け取られると、トラブルの原因になります。
忙しさの理由と、いつまで続くのかを先に共有しておきましょう。増えた収入で家事代行を頼むのもおすすめです。
妻が主な稼ぎ手の場合、産休や育休に入ると、世帯の収入が大きく落ち込みます。
夫が稼ぎ手の家庭より下がり幅が大きいぶん、準備は早めに始めておきたいところです。
収入が変わる時期に合わせて、生活費の分担も決め直してみましょう。

日本に、それを示す公的な統計はありません。
収入そのものより、お金の価値観の相違、家事分担の納得感、ふたりに合ったお金のルールの有無が影響していると見られています。
収入の話を、こちらから持ち出さないことが先です。そのうえで、家事や育児で助かっていることを、言葉にして伝えてみてください。
ただし、気づかいが過剰になると、かえって距離が生まれます。特別扱いをしすぎないことも、配慮のひとつです。
「不公平だ」と伝えると、相手は過去を責められていると受け取ります。
そうではなく、「こうしてもらえると助かる」という希望の形で伝えてみてください。
『妻の収入が多い家庭の割合は?生活費の分け方と夫への気づかい』
まずは、生活費の分け方と家事の分担について、ふたりで話し合ってみましょう。
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