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「結婚式をしないと離婚しやすい」。そんな話を見かけて、気になっている人もいると思います。
この記事では、根拠とされているデータの中身を確認したうえで、式をしない選択のメリット・デメリットまでまとめました。

先に結論です。挙式の有無で離婚率が変わると言い切れるデータは、いまのところありません。
厚生労働省の人口動態統計は、離婚を婚姻期間や同居期間、親権を行う子の数などで集計しています。挙式したかどうかで分けた離婚率は公表されていません。公的な統計で比べること自体ができません。
よく引用されるのが、アニヴェルセル総研の調査です。初婚のときに結婚式などを「何もしていない」と答えた割合を、離婚歴の有無で比べています。
| 回答者 | 初婚時に「何もしていない」 |
|---|---|
| 離婚歴がある | 42.9% |
| 離婚歴がない | 17.9% |
※ アニヴェルセル総研「恋愛・結婚意識に関する実態調査」(第101弾)を参照しています。
たしかに差はあります。ただし、この調査の回答者は全体で224名です。離婚歴がある人はさらにその一部なので、数字は大きく振れます。調査したのは結婚式場を運営している会社です。
よく挙げられるのは、次のような説明です。式という区切りがないと、夫婦になった実感を持ちにくい。大勢に祝福された記憶がないぶん、別れるときの歯止めが効きにくい。
ただし、どれも検証されたものではありません。気持ちの問題として語られているだけで、数字で確かめられたわけではないということです。
式をしなかった理由でいちばん多いのは「他のことにお金をかけたかった」で43.0%でした。お金の余裕のなさが、式をしない理由にも、離婚の理由にもなっているという見方のほうが自然です。
授かり婚で式のタイミングを逃した、といったケースも同じです。別の要因が両方に影響しているとき、ふたつの出来事は関係があるように見えます。数字の差だけでは、原因を特定できません。

式をしない選択には、良い面とそうでない面の両方があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 費用を新生活や貯蓄に回せる | 両親に晴れ姿を見せる機会がない |
| 準備の手間と時間がかからない | 写真や記録が残らない |
| 招待客や席次で悩まない | 両家がそろう機会をつくりにくい |
| ゲストにご祝儀や移動の負担をかけない | 親や親族への説明が必要になる |
リクルート ブライダル総研の調査では、挙式と披露宴を行った人の総額は平均298.6万円でした。ご祝儀を差し引いた自己負担は平均158.9万円です。式をしなければ、この金額がそのまま手元に残ります。
マイナビウエディングの調査では、結婚式を「挙げていない・挙げる予定はない」が26.3%でした。前年から4.6ポイント増えています。「写真のみ」も14.6%いて、4組に1組以上が式をしていない計算です。
※ マイナビウエディング「2025年 結婚・結婚式の実態調査」を参照しています。
式の代わりになる形は、いくつもあります。
これが正解というものはありません。ふたりの希望や予算に合わせて、最適なものを選びましょう。

まずは、反対の理由をしっかり聞くことからです。そのうえで、ふたりの考えを整理してみましょう。式をしないと決めたなら、その理由も丁寧に伝えます。
できます。入籍から数年たってから挙げる人もいます。子どもと一緒に式を挙げる形もあるので、いま決めきらないという選択肢も残しておきましょう。
どちらの親も望んでいないなら、無理に場を作る必要はありません。
ただし、顔合わせで親族と関係をつくっておくと、帰省や出産・育児のときに頼りやすくなるというメリットもあります。
『結婚式なしの離婚率は?データの中身と、メリット・デメリット』
結婚式のメリット・デメリットと、ふたりの予算や希望を整理したうえで、自分たちに合ったお祝いの形を見つけていきましょう。
※ 2026年11月時点の情報です。出典:アニヴェルセル総研「恋愛・結婚意識に関する実態調査」第101弾(2024年3月29日〜4月1日実施、全国20〜39歳の未婚・既婚男女224名)/マイナビウエディング「2025年 結婚・結婚式の実態調査」(2025年7月25〜31日実施、2024年7月〜2025年6月に結婚した全国20〜49歳1,115名)/リクルート ブライダル総研「結婚マーケット調査2025」/厚生労働省「人口動態統計」。
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